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うそつきの予告これから本当のことしか言わないという信じられない話をする今まで思い込んでいたことが裏返される何を信じればいいのか足元から揺らぎ始める本当のことだけで一度も嘘をついていないといううそつきの予告すべてが反対の意味になる
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合わない手首自分で選んだものを拒絶する確かに間違ってはいないのに合うはずのものが合わないというどこかで変わってしまっている見えないところで違和感が蓄積されてどうしても受け入れられない取り替えられるならそうしたい繋がったままで合わない手首
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まだそこにいるはずなのになぜだか誰ひとりいない灯りが消えるにはまだ早い時計は間違ってはいない理由の分からないまま閉ざされた扉の前で呆然と得られるはずのものが手に入れられなくなって今からでも代わりになるものを探さないとないままではいられない想定外の回り道その途中で冷たい雨まで降ってくる濡れずにいられる術などない
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灰色のまま抱えていたものが無くなって目の前の障害も取り払われた途切れていたものが再びつながってあの頃みたいに分かち合えるようになるそれでもまだ灰色のまま長い間待ち続けていたようやくその時が来たらしい願い焦がれたものを手に入れられるそれでもまだ灰色のまま身の危険を感じたり嫌な思いをすることも無くなったそれでもまだ灰色のまま
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それだけではないまだ他にもあるはず残り時間が少なくなると諦めてしまいそうになる二つの月が見える空からたくさんの光が現れる真夜中とは思えないうつむいたままで動けなくなるできることはすべてやり尽くしたでもそれだけではない
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混乱する傾向離れられない不安を抱えたまま息切れしてしまう追い込み過ぎの果てにわずかな違いに大きく影響を受けてしまういつからこうなってしまった混乱する傾向周りに引きずられ誤解や捉え違いを産み出して疲れ果てて何もわからなくなる
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捕まえる人踏み外しそうになって我に帰る言われた通りに正しいと思うことを違う立場から見れば正しくないことでもやるべきことを言われるままに疑問に思うことが無いわけでもなく逃げ隠れする理由が別にあるとしても黙々と片付けを続けるだけこれまでしてきたことを振り返ることのないまま
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近いようで遠い関係の続き互いにこの状態を変えたいと思いながら言葉とか振る舞いの重ねで伝えようとして伝えられずに分かっていても踏み込めないもどかしさを抱えたまま季節は巡り予期せぬ変化が外からもたらされる抗いようのない流れの中で近いようで遠い関係の途切れ
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帰るべきところはここだよと指し示されるでもそこは行ったことのないところ帰るべきところだという不安を伝えられる言葉の持てないまま用意周到な計画に乗せられて過剰な出口と見慣れない滑走路募るばかりの不安を抱えたまま盛大に見送られる
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もう一度のない言われながらもどうにかなるような本当にないわけがないどこかでまたあるはずに違いないとそれほど深く気に留めようともせずに何も変わらず普段通りもう一度のないすでになくなってしまったことを手遅れになった後にようやく思い知らされる甘くてゆるやかな流れ
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夕暮れに壁がなくなればいい高さや厚みに関わらずすべての壁が取り払われる何もないままで一日が終わってしまわないようにただ慎ましく平穏な日常へのわずかな刺激の投入あまりにも自然になくなったからしばらくの間誰も気がつかなかった朝が来るまで楽しんでいた
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目を合わせないで通り過ぎる気になってしかたなくてももしも目が合ってしまったら心ごと奪われて戻れなくなる飽きもせず言い訳をしながら向き合わず逃げ出してしまう誰も見ていないのに恥を恐れ身を隠す取り返しつかなくなってから後悔を口にする
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知らない色がたくさんあるまだ見たことのない色名前さえついていない知れば知るほど足りなくなるこれから起こる出来事が思っていたものではなかったとしてもそこまで最悪なわけでもない知らない色どうしが混ざり合ってこれまでにないものが生まれる
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山の上から誰かの呼び声のする人がいるはずのないあり得ない方角から周りに尋ねてみても誰も何も聞こえないというそんなはずはない今まさに山の上から繰り返し呼び続けているどこかで聞いたことのあるふと気がつくと一人足りないいるはずの人のいないのに誰もが口を揃えてそんな人はいないという怪訝そうな顔でこちらをみている口裏を合わせて本当のことを隠しているのでは
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あざけ笑いの存在しない世界かつてはなかったものがふとした時に生まれそれを面白がってしまう次第に広がってゆくいつの間にそうすることが当たり前のようになって時代を超えて引き継がれてしまう時にはそれを誰かが止めようとしてもそうしないといられないそこに至る思考の流れその結果頭の中にもたらされる分泌物今となってはもう世の中にいらない感覚時代の進むにつれ無くなるべきものへの仲間入り
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今のうちにできることいつの間に締め出されてしまってまたいつかとかではなく今この時以外にいつがあるというのかひとつずつ数を数えて誰のせいでもないと言いながら認めたくなく膝を抱えてしまう残されたわずかな時間では伝わらない回り道するような余裕はどこにもない
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終わらせるべき永遠に続くはずのないその時がきただけいいことも悪いこともそれぞれが積み重なって今この時を形作っている見えない力で終わらされてしまうくらいなら自分の力で終わらせるべきでもいざその時になると震えが止まらなくなってその言葉を告げられなくなる
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無気力状態の続くこんなはずではないつもりでもない無理矢理外に出ても何ひとついいことのない疲れと後悔だけの残るあいまいな境界線の上ではみ出したり戻ったりを繰り返しながら出口の見えない灰色の隧道を行ったり来たりあとどのくらい動けるのだろう
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風にそよぐ暗い帰り道風に吹かれたように見えてそのせいではなく何かがそこにいるようなその大きさまでは窺い知れない呼吸みたいな音が聞こえた気がする人影のように見えてそうでもないこれまでに見たことのない得体知れずの影本当にそうなのか恐る恐る近づいてみる
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信じることへの恐れ周りのことや置かれた立場についておかしな考えに囚われてしまって自分のことを自分で制御できなくなる変えられないものを無理矢理変えようとする変えられるはずのものを見過ごしてしまうどこかで間違えてしまった誰かのせいではない自分のことなのに自分で制御できなくなる
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間に合う間に合わない様々に影響し合ってどちらかに傾き過ぎないように無駄なく最短距離を保ちながら頭の上から聞こえてくる過剰な低音と蒼白い光の束に惑わせられても立ち止まることなく進み続けるかつて通った道を通り抜けて微妙なぎりぎりの線の上で滑り込みでも何でもいいからどうにかして間に合ってほしい
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それらしい見た目その世界にふさわしいという浮かんだり沈んだりしながら少しずつ近づいてゆく見えないところが違っているその秘密が表に出ることはないどうにか手がかりを得ようとしてそれらしい見た目を探して回る自分の中で決定的に足りていないもの
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聞き入れ聞き入れられず互いに意味のない時間また同じことのやり直し言われるがまま何の反論もなくひたすら従順でいられるはずもなく多くは求めないむしろこのことだけでいいただひとつこれだけでいいから耳を貸してほしい決して忘れないでいてほしい
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無駄な自分の無駄な時間を使い果たしてしまうまた同じ繰り返し決めたはずのことが容易に揺らいでしまう意味のない繰り返し理屈のまるでわからないどうしてもそうなってしまうという言い訳はすでに形をなしていない忌み嫌う存在そのものになっている鏡に映っているいつまでも飽きもせず延々と繰り返す
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空の高く見える灰色の壁に描かれていた言葉を切り取って見下ろす丘の上で引き伸ばして灯りをつける暗がりに浮かび上がる気が付いてしまったあとは目が離せなくなる夜が深まるにつれ増え続ける人の集まり月明かりに照らされ普段よりもよいものに見えるどこまでも空の高くなる
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ゆるみ気付かないうちに陥ってしまうわかっていても避けられないすべてが悪いことばかりでもないとしてもその後に続く長すぎる登り坂を思えばゆるみの起こらないようにひと時も気を抜くことなく安らぎなど知らぬ最期まで必要のないあとどのくらいこの状態の続くのだろうゆるみ元には戻れない
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足りない状態の維持満たれないままで置き去り空白を埋めることなくあえてそのままで可能な限り少しでも長くさらに長く意図的な空白の続きありがたき好意を頭から拒絶して何のためにそこまで理解の得られるはずもない喜びを断ち切っていつまでも埋めないでいる
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持ち時間の残り気になるようになった時にはそれほど残っていないことがわかる気づけただけまだましかもしれないこれまでしてきたことが十分ではなくても過ぎ去った日々は変えられない少なくなるばかりの持ち時間の残りそれでも考える時間は十分にあるどこまでも自由な頭の中であらゆる可能性を否定しない慌てる必要はない持ち時間の残りをどう使うのかは自由
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